こんにちは。『東京肉骨茶(トーキョーバクテー)』の伊藤です。私自身もキッチンカーをやっている経験から、これまで数多くのオーナーさんの独立をサポートしてきました。

そんな経験から、キッチンカーを始める方に向けてお話させていただいています。

今回は、キッチンカーを用意する際、「レンタルと購入、どちらで始めた方がいい?」というテーマです。これ、よく質問されるんです。 そこで、私の視点から、それぞれのメリット・デメリットを客観的に解説し、成功への最短ルートはどちらなのか、お伝えしたいと思います。

リース・レンタルと購入、それぞれのメリットとデメリット

結論から言うと、特にキッチンカーを全くの未経験の方には、リース・レンタルから始めることをオススメしています。

なぜそう言えるのか、リース・レンタルと購入のそれぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。

「リース・レンタル」― リスクを抑え、自分を知るための戦略的ステップ

キッチンカーを購入しないで行うには、レンタルとリースがあります。リースとは、商品を利用者に代わってリース会社が購入し、利用者はリース料金リース会社に支払うことで商品を使用できる仕組みです。キッチンカーのリースもありますが、契約期間は中長期で途中解約をすると、解約金をはらわなければなりません。

レンタルはレンタル会社が保有しているものを、利用期間に応じてレンタル料を支払い、商品を使用できる仕組みです。契約は短期も可能です。その分、使用料はリースより割高になっています。

<リース・レンタルのメリット>

1.初期投資が安い

購入に比べて、初期投資を数百万単位で抑えられます。自己資金がなくて始める方にオススメです。

2.最高の「自己分析」期間になる

リース・レンタル期間は、単に商品を売る期間ではありません。ことにいつでも止められるレンタルの場合は、重要なお試し期間。「どの場所で売れるのか」「お客様は何を求めているのか」そして最も重要な「この仕事は、本当に自分に向いているのか」を見極めるための市場調査であり、貴重な自己分析の時間になります。

3.「本当に必要なもの」が見えてくる

頭で考えた「理想の厨房」と、実際に営業して初めてわかる「本当に効率的な厨房」は全く違います。リース・レンタルを経験することで、将来キッチンカーを購入する際に、無駄のない最適な設計を描けるようになります。

<リース・レンタルのデメリット>

1.カスタマイズ性の低さ

「このメニューのために、ここにフライヤーを置きたい」といった、個別のカスタマイズはできません。そのため、提供できるメニューに制限が出てくる可能性があります。

2.長期的なコスト高

当然ですが、何年もリース・レンタルを続ければ、購入するより総支払額は高くなります。リース・レンタルはあくまで、次のステップへ進むための「滑走路」と考えるべきです。

「購入」― 理想を追求し、事業を最大化するための投資

キッチンカーの購入は、今は市場に中古の良いものが出回っていますので、どんなキッチンカーがやりたいのかが明確になっている人には、「購入」がオススメ。ビジネスを大きく飛躍させるチャンスとなります。

<購入のメリット>

1.完全な自由度

厨房設計から外装デザインまで、すべてを自分の理想通りに作り込めます。これは、作業効率の向上だけでなく、他店との差別化、強力なブランディングに繋がります。ことにキッチンカーは見映えがとても大事なので、レンタル・レースではできない外装へのこだわりも差別化になります。

2.自分の「資産」になる

車両はあなたやあなたの会社の資産になります。事業を拡大する際の担保になったり、万が一の際には売却して資金化したりすることも可能です。

<購入のデメリット>

1.高額な初期投資とリスク

私がこの業界で見てきた中で最も悲しいのは、大きな夢を抱いて購入したものの、事業がうまくいかずに撤退していく方々の姿です。購入は、失敗が許されない大きな賭けでもあります。

2.業者選定の難しさ

キッチンカーブームの裏で、残念ながら粗悪な車両を作る業者も増えました。走行中にバランスを崩して倒れてしまうキッチンカーもあるほどです。キッチン設備を備えた内装、見映えよく仕上げてくれる外装デザイン、双方を実現できるビルダーを見極める目を持たないと、後々大きなトラブルに繋がりかねません。

結論 ― 私が「東京肉骨茶」でレンタルプランを用意した理由

これら双方のメリット・デメリットを考慮に入れて、オススメなのは、「レンタル・リースで手応えを掴み、万全の準備をしてから購入に移行する」ことです。

リースは途中解約できないため、途中から購入に移行しやすいのは、レンタルです。最初はレンタルでトライして、上手くいかないなと思えば簡単に撤退できます。

難点はレンタルは料金が割高なこと。準備期間の費用がかさむので、じっくり腰を据えて取り組むのも難しいでしょう。

そこで、私たち『東京肉骨茶』では、レンタル料金が格安な、初心者の方でも安心して始められるレンタルプランをご用意しています。

レンタル期間は最低6か月。長いと思うかもしれませんが、購入したキッチンカーの準備、内装や外装、各種の申請などを行っていると、数カ月はかかります。

レンタルというトライアルでキッチンカーという仕事に自信が持てたら、次のステップ「購入」へ進みましょう。トライアルの期間によっては、補助金を受けられるものも出てきます。良いキッチンカーの購入や補助金申請のお手伝いといった次のステップのサポートも行っているので、どうぞ東京肉骨茶に安心してお尋ねください。

キッチンカーの夢は、情熱だけでは走り続けられません。そこには、賢い戦略が必要です。あなたがキッチンカーを始める際の戦略的判断の参考に、この話がなれば幸いです。