こんにちは。『東京肉骨茶(トーキョーバクテー)』の伊藤です。私自身もキッチンカーをやっている経験から、これまで数多くのオーナーさんの独立をサポートしてきました。

そんな経験から、キッチンカーを始める方に向けてお話させていただいています。

さて、これからキッチンカーを開業しようと考えている皆さん。成功の秘訣は何だと思いますか?

こだわりの美味しいメニュー、SNS映えするおしゃれな外装、賑やかな出店場所・・・もちろん、どれも欠かせない大切な要素です。

しかし、キッチンカービジネスにおいて、売上を大きく左右する、もう一つの重要な要素があります。それは「提供スピード」です。

そこで今回は、なぜ提供スピードがそれほどまでに重要なのか、その理由を紐解いていきましょう。

ランチタイムの行列、1分は「長すぎる」

「ランチで並んでると、一人に1分はやっぱ長いなって。もっと短くないと」

これは、ランチタイムの行列を見てきた私の実感です。

オフィス街のランチ休憩は1時間と限られています。お客様は、貴重な休憩時間を無駄にしたくありません。たとえ美味しそうなキッチンカーに行列ができていても、「あんまり列が動いていないな」と感じた瞬間、諦めて別のお店に行ってしまうのです。

行列がスムーズに進んでいること自体が、周りで見ている潜在的なお客様への強力なアピールになります。

「あそこなら、今から並んでも間に合いそうだ」と思ってもらえるかどうかが、勝負の分かれ目なのです。

ちなみに、これはランチタイムの話ですが、イベントだって同じこと。行列をいかにつくるか、さばくか、はとても大事なことです。

目指すべきは「1人45秒」の世界

では、具体的にどれくらいのスピードが求められるのでしょうか。

ある人気キッチンカーでは、マニュアル通りにオペレーションを行えば、1人あたり平均45秒で商品を提供できるそうです。このスピード感があれば、ランチタイムのピーク時でもワンオペレーションで対応可能。お客様を待たせることなく、次々と販売していくことができます。

この回転率の高さが、直接売上に結びつきます。

「都心の場合だったら、ワンオペでランチだけで年収というか、1000万円を超えるくらいな感じになれちゃう」

これは決して夢物語ではありません。スピーディーな提供で機会損失をなくし、効率的に売り上げを積み重ねることで、キッチンカー一台で高収入を得ることも可能なのです。

美味しさは大前提、その上で何が必要か

キッチンカービジネスは、ただ美味しいものを作るだけでは成功しません。お客様の心理やランチタイムという特殊な状況を理解し、「いかに待たせず、スムーズに商品をお渡しできるか」という視点も不可欠です。

これからメニューを考える方は、ぜひ「どうすれば45秒で提供できるか?」というオペレーションの視点も同時に組み立ててみてください。そのひと工夫が、あなたを成功へと導く大きな一歩となるはずです。

ちなみに、東京肉骨茶のフランチャイズでは、自分の好きなメニューも出せるので、どんなオペレーションにすればよいのか、相談にも乗りますので、お気軽にご相談ください。