こんにちは。「東京肉骨茶(とうきょうばくてー)」創業者の伊藤です。
「自分の店を持ちたい」
「自由な働き方を実現したい」——。
そんな思いを持つ人にとって、キッチンカーでの開業は、店舗型に比べて初期費用を抑えやすく、魅力的な選択肢として人気を集めています。
しかし、その手軽さのイメージとは裏腹に、いざ「本気で始めたい」と相談に来られる方々は、共通する現実的な「悩み」を抱えています。
ここでは、キッチンカー開業の相談でよく聞かれる「開業希望者の人物像」と、「彼らが直面するリアルな課題」、そして「その解決策」についてお話します。
どんな人が相談に来るのか?
キッチンカーと聞くと、若者が体力勝負で挑戦するイメージがあるかもしれませんが、東京肉骨茶に相談に来られる方は、二つの層の方が多いです。
①50代など、定年を控えた男性
「現役時代とは全く違う、第二のキャリアに挑戦したい」「事務職だったが、昔から料理や接客に興味があった」と、人生の新たなチャレンジとして検討される方々です。
②子育てしながら、自分に合った仕事をしたい女性
「毎日の通勤電車やオフィスワークのスタイルを変えたい」「どうせ働くなら、お客様の顔が直接見え、感謝される仕事がしたい」と、新しい働き方を模索する方や、子どもの成長に合わせて無理なく働きたいという女性が非常に多いです。
こうした方々に共通するのは、「体力」よりも「自分の裁量」や「お客様との対話」を重視している点です。実際、メニューやオペレーションを工夫すれば、キッチンカー運営は体力勝負になるものではありません。
開業希望者が直面する「2大ハードル」
夢を持って相談に来られた方々が、現実的な計画を立てる上ですぐに直面するのが、次の2つのハードルです。
①初期費用について
キッチンカーの購入費をどうするのか。「キッチンカーは高額だろう」「自己資金が足りない」「いきなりローンを組むのは怖い」という、資金面での不安です。
②調理・仕込み場所の確保
現在、法律(保健所のレギュレーション)が変わり、一定の基準を満たせば「キッチンカー内での調理・仕込み」が認められるようになりました。
しかし、それによって「そのキッチンカーをどこに停めて仕込み作業をするのか?」という、新たな問題が浮上しています。
アパートやマンションの駐車場では、匂いや音で近隣から苦情が出る可能性があり、現実的ではありません。
この「仕込み場所の確保」が、非常に多くの方を悩ませています。
このハードルをどう乗り越えるか?
では、この「2大ハードル」を、キッチンカーのオーナーたちはどう乗り越えているのでしょうか。
【車両問題の解決策】
初期費用の調達については、以前、お伝えした通り、政策金融公庫や銀行で資金を借りるのが一般的です。
初めてビジネスをする方は難しいですが、すでに事業を始めている方であれば、補助金や助成金を利用することも可能です。
ちなみに東京肉骨茶では、「キッチンカーのレンタル」というプランをご用意して、初期費用なしで、お試しでキッチンカーを始められるようにしました。 自分に合っているか、仕事の適性を確認する上でもおすすめです。
【仕込み場所問題の解決策】
「場所」については、主に3つの解決パターンがあります。
1.一軒家の駐車場
ご自宅が一軒家で、自宅の駐車場が使えるケース。水道・電気が確保しやすく、近隣の目も気にならないため、最も理想的です。
2.作業用の駐車場を別に借りる
自宅がマンションなどの場合、現役オーナーの多くがこの方法を取っています。電車や自転車で通える範囲に、周りが住宅街ではない広めの駐車場を「車庫 兼 仕込み場所」として契約します。
3.オペレーションを工夫する
例えば、出店しながら翌日の仕込みを済ませてしまうといった方法です。
東京肉骨茶では、状況に応じてですが、こうしたオペレーションも提供しています。
キッチンカーでの開業を成功させるには、「何を売るか」というメニューの魅力だけでなく、それ以上に「車両をどう調達するか」「どこで仕込みをするか」といった、非常に現実的なインフラの問題をクリアにすることが不可欠です。
キッチンカーのお考えの方は、ぜひご連絡ください。一緒にこうした不安や疑問点を一つひとつ具体的に解消していきましょう。
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