こんにちは。「東京肉骨茶(バクテー)」の店主、伊藤です。
今日は、私たちがキッチンカーでご提供している、こだわりのバクテーについて、その味作りの裏側を少しお話しさせてください。

目指したのは「日本の日常に寄り添う味」
私たちのバクテーは、シンガポールやマレーシアの味をそのまま再現したものではありません。 実はバクテーのルーツであるマレーシアのものは、もっと薬膳のような香りが強く、シンガポールのものは常夏の国らしく、胡椒などのスパイスがガツンと効いた、パンチのある味わいが主流です。
もちろん、それも現地の気候や食文化の中で愛される素晴らしい味なのですが、日本の四季の中で、皆さんの日常の食事として楽しんでいただくには、少し違うアプローチが必要だと私は考えました。
そこで、日本の食文化の根幹とも言える「出汁」の旨味を丁寧に取り入れ、様々なスパイスやハーブ(実は18種類も使っています!)を、複雑に組み合わせつつも前面に出すぎないようにバランスを調整。辛さに頼るのではなく、じっくりと煮込んだ豚肉と骨から出る旨味、そして出汁の風味が調和した、毎日でも食べたくなるような、奥深く優しい味わい。この「東京肉骨茶(バクテー)」だけの味にたどり着くまで、実に8ヶ月もの試行錯誤が必要でした。
肉へのこだわりと、味の決め手のニンニク
スープの味わいを左右する豚肉選びも、もちろん妥協はできません。
バクテーの魅力は、やはり骨付き肉の旨味。部位によって肉質や旨味の出方が全く違うので、それぞれの持ち味を最大限に引き出すように、最適な組み合わせや調理法を追求しています。
最近は、国産の美味しいスペアリブや、コリコリとした食感が人気の豚バラ軟骨も使っていて、これもまたスープに良い味と食感を加えてくれています。 そして、忘れてはいけないのがニンニクです。当店では、ニンニクを長時間じっくり煮込むことで、刺激的な香りは和らげ、旨味だけをスープにしっかりと移しています。
手間ひまかけた味を、もっと身近に
骨から旨味を引き出し、肉を柔らかく煮込み、スパイスと出汁を調和させる…という本格的な肉骨茶(バクテー)作りは、想像以上に時間と手間がかかります。だから、他のレストランではなかなか定番メニューにしづらかったり、以前どこかで見かけた「肉骨茶(バクテー)そば」のように、本来の姿とは少し違う、アレンジされた形で提供されることが多いのかもしれません。
「8ヶ月かけて作り上げたこだわりの味を、もっと気軽に、色々な場所で出来立てを味わってほしい」。
そんな強い想いから、私はキッチンカーでの販売を始めました。イベント会場やオフィス街のランチタイム、週末の街角へ。 私たちが店舗と同じように、じっくり時間をかけて煮込んだアツアツの肉骨茶(バクテー)を、直接お届けにあがります。
キッチンカーで、お待ちしています!
日本の皆さんのために考え抜いた、私の肉骨茶(バクテー)。キッチンカーを見かけたら、ぜひ気軽に立ち寄ってみてください。一口スープを飲んでいただければ、その違いを感じていただけると自信を持っています。
キッチンカーの出店スケジュールや場所については、東京肉骨茶(バクテー)のSNSやホームページで情報を発信していますので、ぜひチェックしてみてくださいね。 こだわりの詰まった一杯と共に、皆様にお会いできるのを楽しみにしております!