こんにちは。東京肉骨茶(バクテー)創業者の伊藤です 。
「いつかは自分のお店を持ちたい」という夢を形にする手段として、キッチンカーは非常に注目されています。
しかし、華やかに見える表舞台の裏で、「開業から3年以内に50%〜70%が撤退する」と言われる非常にシビアな世界であることも事実です 。
なぜ、これほどまでに撤退率が高いのか。
その理由は極めてシンプル、「生活できるだけの収入が安定しないから」に他なりません 。
今回は、キッチンカー経営の現実的な「収入」の目安と、着実に利益を残すための戦略についてお話しします。
キッチンカーの「収入」の分かれ道
キッチンカーで生計を立てる上で、一つの基準となるのが年間の営業利益です。
- 成功(人気店)のライン
年商1,400万円以上、営業利益で年間900万円を超えるレベルです 。ここまで来ればキッチンカー業界でもトップクラス 。独自のメニューと強い出店場所のネットワークを持つ、一握りの存在です 。
- 本業として標準的なライン
年収400万〜600万円程度が、本業として腰を据えて取り組む際の一般的な目安となります 。
- 撤退の危険ライン
営業利益が年間200万円を切るようになると、車両の維持費や生活費を捻出できず、多くの人が夢を諦めてしまいます 。
毎日稼働し、こうした高い収益を目指して「本業」として成功させるのが経営の王道であり、目指すべきゴールであることは間違いありません。
「毎日稼働」を成功させるための壁
もちろん、フル稼働でトップクラスの利益を狙うのが理想ですが、そこには「場所ビジネス」特有の罠があります。
- 出店料の負担
人気の場所やイベントは、売上の15%や、1日あたり数万〜10万円という高い出店料がかかることもあります 。
- 固定費の増大
毎日出店し続けるには人を雇う必要が出てくるなど、人件費が経営を圧迫し始めます 。
- 天候と立地
外での販売が主となるため、天気に左右されやすく、場所選びを一歩間違えると赤字に転落するリスクと常に隣り合わせです 。
意外なおススメは「高効率な副業」からのスタート
毎日フル稼働で「人気店」の利益を狙う大前提はありつつも、これから参入する方に私が意外とおススメしているのが、実は「週末をメインとした副業スタイル」です 。なぜなら、これが最も効率的に「現金を残せる」からです。
- 月3日の稼働で「本業並み」の効率
例えば、1日18万円を売り上げ、利益が6万円残るイベントに月3回だけ出店するとしましょう 。
月の営業利益は18万円。年間の営業利益は216万円。
どうですか? 月3回のお仕事で18万円、悪くないですよね。
- リスクの最小化
平日は本業で安定した収入を確保しつつ、キッチンカーの維持費をカバーする 。
そして、週末の「絶対に人が集まる強い場所」だけにピンポイントで出店する 。
これなら、不慣れな初期段階でも「赤字で暮らしていけない」という事態を避けられます 。
戦略的に「勝てる場所」を獲りに行く
キッチンカーの醍醐味は、固定店舗と違って「ターゲットがいる場所へ自ら動けること」です 。
いきなり全ての退路を断って毎日フル稼働するのも一つの覚悟ですが、まずは副業として「月3回、確実に利益が出る現場」を経験し、自分のメニューが通用する場所を見極める 。そこで手応えを掴んでから本業へとシフトし、年商1,400万円超えの「成功」を目指す——。
このステップこそが、7割の撤退組に入らず、長く愛されるキッチンカーオーナーになるための賢い戦略だと言えるのではないでしょうか。
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