こんにちは。「東京肉骨茶(バクテー)」創業者の伊藤です。
「いつか自分のキッチンカーを持ちたい」「副業からでもチャレンジしてみたい」
そんな夢を持って準備を進めている方も多いのではないでしょうか。
そんな開業を目指す方から「夏の車内ってやっぱりものすごく暑いんですか?」と不安交じりに聞かれることがよくあります。
最近の暑さ、尋常ではないですからね。
ただ、結論から言うと、「確かに対策は必要だけど、過度に恐れる必要はまったくない!」といえると思います。
そこで今回は、夏のキッチンカーのリアルな舞台裏と、そこから見えてくる楽しさについて、少しお話ししてみたいと思います。
「ずっと暑い」わけじゃない。夏の営業が意外と平気な理由
「真夏の車内は36度〜37度になる」という話を聞くと、そんな中で1日中働くなんて無理だ、と身構えてしまうかもしれません。
しかし、ここにはキッチンカーならではの特性があります。
まず大きなポイントとして、キッチンカーの実際の営業時間は、ランチ営業を主流としていれば、1日のうちのわずか2時間から2時間半ほどだということです。
ランチタイムの短い時間にギュッと集中して勝負するのが基本スタイル。
行き帰りの運転中は車のエアコンがしっかり効いていますから、移動時間は涼しい空間で次の現場に向けて体を落ち着かせることができます。
そして、いざ営業が始まれば、ありがたいことに現場は一気に戦場のように忙しくなります。次々とお越しになるお客様への対応や調理に集中していると、本当に「あっという間」に時間が過ぎていってしまうのです。
「暑い、暑い」と感じている暇すらありません。
すべてが終わった後に、「あぁ、今日もよく汗をかいたな!」と心地よい充実感に包まれる、というのがリアルな現場の感覚です。 営業後の冷えたビールは、何物にも代えがたい最高の格好のエネルギーです(笑)。
先輩たちが実践する、夏のスマートな装備
とはいえ、少しでも快適に、働く仲間や自分自身が笑顔でお客様を迎えるための準備は大切です。
今の時代は便利なグッズがたくさん開発されていますから、「根性」ではなく「装備」でスマートに解決していきましょう。
私が特におすすめしたいのが、ワークマンなどで手に入る最新の「冷却ベスト(水冷ベスト)」です。
最近の作業用グッズの進化は本当に目覚ましく、このベストは中に冷却装置が入っていて、着るだけで体幹をスーッと冷やしてくれます。
首元にファンをぶら下げるタイプも人気ですが、それだとお客様との会話の邪魔になったり、電池がすぐ切れてしまったりします。
その点、冷却ベストなら見た目もスマートで、信じられないほど涼しく過ごせます。
また、車内には家庭用の小さなものではなく、業務用の大型扇風機を1台置いて空気を力強く循環させるのが鉄則です。
「そんなに大きいと電気が心配」と思われるかもしれませんが、持ち運び用のスポットクーラーに比べれば消費電力は驚くほど少ないです。
スポットクーラーは電気を食う割に、狭い車内では熱の逃げ場がなくなってあまり効かないことが多いので、古典的ですが「強い風を送る大型扇風機」が一番頼りになります。
もし、これから車両を作ったり、少し改造する予算の余裕があるなら、天井が開く「跳ね上げドア(ベンチレーション)」をつけるのがお薦めです。
7〜8万円ほどのコストはかかりますが、熱気というのは必ず上に溜まります。 天井がパッと開くだけで、調理の熱や車内の熱い空気が外へ一気に抜けていくため、車内の快適性が劇的にアップします。
極端な暑さ・寒さは売上が落ち気味に。そんな中でも常連さんは強い!
営業面で見ると、36度を超えるような猛暑日は、お客様も外に並ぶのが大変なため、売上が少し落ちる傾向にあります。
データで見ると、「極寒の2月」と「猛暑の8月」の売上はだいたい同じくらいでしょう。どちらも外に出るのが厳しい季節だからです。
しかし、夏だからこその嬉しい出会いや、キッチンカー冥利に尽きる瞬間もたくさんあります。
例えば、オフィスで働く女性の中には、ビルの冷房が効きすぎて「夏なのに毛布をかぶっている」という深刻な冷え性に悩む方がたくさんいらっしゃいます。
そうしたお客様が、「あえて外に出て体を温め、東京肉骨茶を食べてスタミナをつけよう!」と、毎日のように買いに来てくださるのです。
「バクテーのおかげで夏を乗り切れました」と笑顔で声をかけていただける瞬間は、暑さなんて一瞬で吹き飛ぶほど嬉しいものです。
事前の準備で、夏を楽しく乗り切ろう!
真夏のキッチンカーは、事前のちょっとした装備と工夫さえあれば、決して怖いものではありません。
むしろ、短い時間に集中して働き、お客様とエネルギーを交換し合える、とてもエネルギッシュで楽しい季節です。
これから開業される皆さんが、お気に入りの相棒であるキッチンカーと共に、素晴らしいスタートを切れることを心から応援しています!







